パーシー・ビッシュ・シェリー (Percy Bysshe Shelley, 1792-1822)
1792年8月4日、イングランド・サセックス(Sussex)州生まれのロマン派詩人。『無神論の必然性』(The Necessity of Atheism, 1811)というパンフレットをオックスフォード大学在学中に出して放校された。社会に反発し自由を求める革命児として知られる。代表作には "Ode to the West Wind" (1819)や Prometheus Unbound (1820)などが挙げられる。
バラッド詩「シスター・ローザ」('Sister Rosa: A Ballad')は、彼のゴシック小説『セント・アーヴィン』(St. Irvyne, 1811)に挿入されている。バラッド詩「セント・エドモンドの夕べ」(‘St. Edmond’s Eve’) については、シェリーが妹エリザベスと出した詩集Original Poetry by Victor and Cazireに収められていたが、出版当初(1810)から物議をかもした。マシュー・グレゴリー・ルイス(Matthew Gregory Lewis)の詩集Tales of Terror(1801)の「エルムハムの黒衣の修道士―セント・エドモンドの夕べ」(“The Black Canon of Elmham; or, Saint Edmond’s Eve”)とそっくりだったからである。出版後、指摘を受けたシェリーは妹エリザベスがルイスの作品を入れてしまったのだと弁解し、出版社に削除を求めた。しかし、幼少の頃からルイスの作品に親しみ、兄弟達に聞かせていたことなどから考えて、シェリーが記憶して書いてしまったのだというのが一般的な見解である。更に、この詩集には他にも同時代の詩人からの剽窃もしくは模倣と思われる詩が入っている点も見逃せない。以後、このバラッド詩をシェリーの詩集に入れるかどうかは編集者によって異なった。(ルイスのSuppl-1参照)
妻メアリーはシェリーが傾倒した急進的思想家ウィリアム・ゴドウィン(William Godwin, 1756-1836)の娘で『フランケンシュタイン』(Frankenstein, or the Modern Prometheus, 1818)の作者である。 (M. I.)
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