サー・ウォルター・スコット (Sir Walter Scott, 1771-1832)
スコットランドの詩人、小説家。1771年8月15日、エディンバラのカレッジ・ワインド(College Wynd)で生まれ、エディンバラ大学で教育を受ける。少年時代を過ごしたケルソー(Kelso)の祖父の家で、ボーダー地方の古い物語やバラッドに目覚め、13歳でパースィ (Thomas Percy)編纂の Reliques of Ancient English Poetry (1765)に大きな刺激を受けた。法廷外弁護士であった父親の見習いをしていた時代には、余暇時間のほとんどすべてをボーダー地方の古い物語やバラッド の蒐集にあてた。同時に、ドイツ・ロマン派詩にも影響を受け、1797年にドイツ詩人ビュルガー (Gottfried August Bürger, 1747-94)の作品の翻訳 "The Wild Huntsman"や模倣バラッド詩 "William and Helen" を発表した。1802年から3年にかけて出版した Minstrelsy of the Scottish Border は、スコットのそれまでのバラッド蒐集活動の集大成であり、ボーダー地方に伝わるバラッド、自作のバラッド詩、愛国心と独立精神に満ちたバラッドに関する 論文などが収められている。他にも長編詩"The Lay of the Last Minstrel" (1805)、"Marmion" (1808)、"The Lady of the Lake" (1810)などを次々と発表した。小説は1814年のWaverlyから31年の Castle Dangerous まで、20数作を発表した。 (H. N.)
|