S・T・コールリッジ (S. T. Coleridge, 1772-1834)
1772 年、デボンシャー(Devonshire)の牧師の子として生まれたロマン派を代表する詩人、批評家で哲学者。父親を亡くした後、クライスツホスピタル (Christ’s Hospital)に入り、ラム(Charles Lamb)やハント(Leigh Hunt)らと交友を結ぶ。ケンブリッジ大学に進学し、サウジー(Robert Southey)と理想的平等社会 'Pantisocracy'をアメリカで作ることを夢見た。リウマチ治療のためにアヘン中毒へと陥った。
コールリッジは1794年、Morning Chronicle で初めて詩を発表した。代表作としては三大幻想詩 Christabel (1798)、未完のKubla Khan (1798)、“The Rime of the Ancient Mariner” (1798)、フランス革命をうたった政治詩France: An Ode (1798)、「アスラ詩編」として知られる “Love” (1799)などが挙げられる。また批評家としてもBiographia Literaria (1817) やシェイクスピアについてのレクチャーなどで重要な地位を築いた。
親交を結んだワーズワス(William Wordsworth)と一緒に出版したLyrical Ballads (1798) には彼の代表作であるバラッド “The Rime of the Ancient Mariner”が収められている。脚韻をabcbと踏む古いバラッド詩形が老水夫の航海中の罪や呪いなど超自然と言われる神秘的な雰囲気をよく表してい る。 (M. I.)
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