チャールズ・キングズリー (Charles Kingsley, 1819-75)
詩人・小説家であり、また聖職者・社会改革者であったキングズリー (Charles Kingsley)はイングランド南西部デボン(Devon)州ホウム(Holme)に生まれ、ケンブリッジ大学モードリン・カレッジに学ぶ。 後年、母校の歴史学教授も勤めた。
クリミア戦争(1853-56)が引き起した愛国心から生まれたキングズリーの代表的な海洋小説 Westward Ho! (1855) は、舞台をエリザベス朝時代に移して、スペインの無敵艦隊に挑むデボン出身の若者の恋と冒険の物語であるが、 "Ballad of Earl Haldan's Daughter" は作品中で美女ローズが自分を連れ去った敵国スペイン人グズマンに対する激しい愛憎を込めてうたった歌である。 また、有名なバラッド詩"The Three Fishers"中の「男は働き 女は泣く運命(さだめ)」("For men must work and women must weep") という一節は諺になっているほどである。 ヴィクトリア女王が自分の子供たちへの愛読書としたとして有名な童話The Water-Babies (1863)は、 煙突掃除の少年トムのおとぎ話を通して煙突掃除夫保護条例(Chimney Sweeper's Act)を産み出したと言われ、キングズリーの面目躍如たるものがあった。(M. Y.)
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