アレグザンダー・ポープ (Alexander Pope, 1688-1744)
イングランドの詩人。ダブリンに生まれたが、1700年に一家はイングランド南東部、バークシャー(Berkshire)州の王立Windsor Forest に近いBinfieldに移り住む。12歳の時からポット氏病(脊椎カリエス)を病む。ほとんど独学で、ホーマー (Homer), ヴァージル(Virgil), and ホラティウス(Horace)などの古典から, チョーサー(Geoffrey Chaucer)やシェイクスピア(William Shakespeare)などの英文学に親しむ。
スペイン継承戦争の終結をもたらした「ユトレヒト講和条約」(the Peace of Utrecht)を讃えたWindsor Forest (1713)は ‘topographical poetry’と呼ばれ、歴史的、文学的、政治的感慨と風景を結びつけるタイプの詩で、18世紀に流行した。その他の主要な作品として、Essay on Criticism (1711), The Rape of the Lock (1712), ホーマーのIliad 翻訳(1715-20),Essay on Man (1733-34)などがある。ポープは ‘heroic couplet’の名手であったが、コールリッジ(S. T. Coleridge)やハズリット(William Hazlitt)などのロマン派詩人からは、それが不自然で人工的だと非難された。20世紀に入って、ポープの詩の持つ多様性と複雑性がエンプソン(William Empson)らによって再評価されてきた。 (M. Y.)
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